NEC PC-8201 (外観編)
NECのハンドヘルドコンピュータPC-8201がでてきました。
私が中学生になった(1983年)頃の機種です。近所に住んでいた知人(小学校の同級生)が購入していたので何度か触らせてもらったのですが、PC-8201というネーミングとは裏腹にPC-8001/PC-8801シリーズとの互換性はほとんどありませんでした。BASICレベルで何とか、ちょっとでもグラフィック使っていたらアウトと言うレベルです。
自宅から発掘された機器・部品・その他を紹介します。入手の経緯は
など様ざまです。
特記のない限り廃棄はしていません。
「細部が見たい」「内部を見たい」などありましたら「ご意見・ご要望」に書いていただけると再発掘するかもしれません。ただ整理して保管しているわけではないのでいつになるかはわかりませんし、最悪の場合は偶然出てくるまでそのままになる恐れもあります。
NECのハンドヘルドコンピュータPC-8201がでてきました。
私が中学生になった(1983年)頃の機種です。近所に住んでいた知人(小学校の同級生)が購入していたので何度か触らせてもらったのですが、PC-8201というネーミングとは裏腹にPC-8001/PC-8801シリーズとの互換性はほとんどありませんでした。BASICレベルで何とか、ちょっとでもグラフィック使っていたらアウトと言うレベルです。
懐かしいVL(VESA Local)バスのビデオカードを見つけました。
前に紹介したISA ET-4000の後継となるものです。
VL Busは主にビデオカードでの使用を想定したバスで、ISA Busを拡張する形になります。カードエッジもISAに更に追加する形となるのでカードが非常に長いのが特徴です。追加された部分はISA部分よりピッチは狭くなっています。
スロットを複数備えたマザーボードがかなりあったこと、ビデオを念頭に置きつつも単なる高速バスであること、からビデオカード以外にも使用されました。私もどこかにSCSIカードを持っていたはずです。この辺りがビデオ専用だったAGPとは異なる点ですね。
これはZilogのZ80 CTC (Counter/Timer Circuit)です。
左下がZilogオリジナルのZ8430BPS Z80B CTCです。Z80Bなので6MHz品ですね。
右上はシャープのLH0082A、4Mhz品になります。右下は同じくLH0082Bで6MHz品です。
NEC製の擬似SRAM(NECではXRAMと呼ぶらしいです)のμPD4168C-20です。
「-20」だけ印刷の感じが違っています。もしかして完成後に選別していたのかもしれませんね。
これはアクセスタイム(#CEからの)が200nsのものです。
擬似SRAMというのは大容量化に有利なDRAMの特徴と、制御が容易なSRAMの特徴を併せ持つメモリデバイスです。メモリセルはDRAMで、コントローラを内蔵することにより外部からはSRAMのように見えるという構造です。SRAMに見えるといってもリフレッシュは必要で、そのままSRAMを置き換えることは出来ません。
今回はナショセミのDP8390、ネットワークコントローラです。
これがDP8390CNです。ずいぶんと細長い感じがしますが、それもそのはずで48ピンDIPという巾600milのDIPではおそらく最大級のパッケージに入っています。48ピンより上の64ピンDIPは普通は巾900milで、巾600milというのはデータシートで見たことはありますが実物を見た記憶はありませんね。
何でこんなにピン数が多いのかといえば送受信バッファのRAMを外付けするためで、集積度の上がった現在ならRAMは内蔵できこんなピン数は不要なはずです。
EPSON製のPC-9801互換機を購入すると付いてきたものです。
NEC製のパソコンPC-9801シリーズは一時期日本で絶大なシェアを誇っていました。それに便乗しようとEPSONは互換機を発売したわけですが、当然NECとしては面白くありません。そこで自社のソフトウェアに互換機かどうか判別して動作させなくする細工を施しました。
それに対しEPSONは互換機チェックを無効化するパッチを作成し、パッチをあてるツールとしてこのソフトウェア・インストレーション・プログラム(略してSIP)をパソコン本体に付属させたのです。
これはEPSON PC-286NOTE FかEPSON PC-386NOTE Aのどちらかに付属のものです。
その昔、プリントしたリストを見るためと称して売られていたものです。
確か「リストルーペ」という名前だった気がします。ケチって長さの短いものを買ってしまったので、アセンブルリストはともかくBASICやC言語のリストを読むには向いていませんでした。
ということで昔のリストに使ってみたところです。
懐かしいファンフォールド紙、これはZ80のアセンブリ言語ですね。当時はラベルの長さ制限もきつく、あまり横に長くならなかったのでこの長さでも十分でした。
当然横には拡大できないので上下が拡大されるだけです。
昔PC-9801シリーズにも使われたV30 CPUに周辺デバイスを集積したのがこのV50です。
正式な型番はμPD70216R-10、PGAパッケージの10MHz品です。これは外部データバス幅16ビットですが、8ビットにしたμPD70208 (V40)というものもありました。
今ではPCのマザーボードからシリアルやパラレルのポートは外されてきていますが、大昔も非搭載でした。USBなど影も形も無い時代にどうしていたかというと、これらのインターフェイスは拡張カードを挿すのが当然でした。
私がPCを組み立て始めた1990年代初めはFDD・HDD(IDE)・シリアル・パラレルの各インターフェイスを1枚にしたマルチI/Oカードが主流でした。これはシリアル・パラレルのみの、それもシリアル×2+パラレル×1という構成が多い中でシリアル×2+パラレル×2という珍しいものです。この構成を「2S2P」などと略していました。
8085は以前紹介しましたが、もう一つ出てきました。
写真上は前に紹介したNECのμPD8085AC-2、下が今回発見した同じくNEC製のμPD8085AHC-2になります。
型番上の違いは「H」の有無だけですが、データシートによると「H」はHMOSを表し消費電流が少ないようです。最大で170mAが135mAですから、劇的に少ないわけではないですね。本気で消費電流を減らすにはCMOS版を待つ必要があります。例えば沖電気のMSM80C85なら最大で20mAまで少なくなっています。
その他「NEC」のロゴも変わっていますね。ロゴ変更は1992年だそうですから、「8335HD」「9340MD001」の「83」「93」が製造年でしょうか?