Zilog Z180 MPU
Z180、と言うよりHD64180と言った方が通りが良いでしょう。
ZilogのZ180 MPUです。Z80では「CPU」だったのが「MPU」になっていますが、Zilog的にはこの境界はどこらへんなのでしょう?
正式型番はZ8018010VSC、10MHz版です。
自宅から発掘された機器・部品・その他を紹介します。入手の経緯は
など様ざまです。
特記のない限り廃棄はしていません。
「細部が見たい」「内部を見たい」などありましたら「ご意見・ご要望」に書いていただけると再発掘するかもしれません。ただ整理して保管しているわけではないのでいつになるかはわかりませんし、最悪の場合は偶然出てくるまでそのままになる恐れもあります。
Z180、と言うよりHD64180と言った方が通りが良いでしょう。
ZilogのZ180 MPUです。Z80では「CPU」だったのが「MPU」になっていますが、Zilog的にはこの境界はどこらへんなのでしょう?
正式型番はZ8018010VSC、10MHz版です。
DIP以外のパッケージで紫外線消去用の窓付きという珍しいものです。
日立のHD6473308CG10(H8/330)です。窓を付けるためにはセラミックパッケージが必要で4辺の半円形のくぼみの内側が金属メッキされていて端子になっています。このパッケージを昔は「LCC」と読んでいた記憶があるのですが、あらためて調べてみると現在ではQFN(Quad Flat No Lead)と呼ぶようですね。ちなみに当時のデータシートには「84-Pin windowed LCC (CG-84)」と記載されていました。
専用のソケットを使用すれば通常の2.54mmの蛇の目基板に実装できますが、ソケットはバカ高かったはずです。
Western Digitalというと今ではHDDが知られていますが、半導体も作っていました。以前紹介したMB8877のオリジナルFD1793-01もWestern Digital製です。
このWD33C93は初期のSCSIコントローラです。PC9801用の純正SCSIボードにも採用されていたらしいのですが、記憶にありません。
「©WDC'85」の刻印から1985年発表でしょうか。製造は1988年だと思います。
この時代のSCSIコントローラとしてはNCR 5380も有名です。確かZilog製があったと思うのでそのうち載せます。
以前紹介した計算尺のマニュアルが出てきました。
これが表紙、型番が No.2664S, No.72, No.2634と3つも載っているのは使い方が同一だかららしいです。
最初のところに3機種の相違点が載っており、それによると2664Sが標準のもので長さ25cm、72は精度を求めて50cmにしたもの、私の持っている2634は携帯用に12.5cmに短縮したものとのことです。何しろ目盛りを読むので大きいほど良いというわけですね。一方あまり大きいと扱いにくくなるわけで、用途に応じて選べるわけです。
その他は2634で一部の尺(CIF尺)が省略されている以外は全く一緒です。ベースとなった2664Sは昭和19年発売とのことなのでかなりのロングセラーですね。
ざっと読んでみたところ前に書いた使い方は大体あっていたようです。
昔のサウンドICたちです。
初期のパソコンに使用されたものとして、このGIのAY-3-8910 (Programmable Sound Generator)が最も有名でしょう。NECのPC-6001やMSXに搭載されました。
矩形波3音とホワイトノイズが使えます。CPUバスが独特で、バスに繋ぐのをあきらめてPIOの先に接続している製作例をよく見かけたものです。
8ビットのI/Oポートを2つ持っているために40ピンパッケージです。他にI/Oポートを1つに減らし28ピンにしたAY-3-8912、I/Oポートなしで24ピンのAY-3-8913というバリエーションもあります。
いよいよ最後の第5期工事編です。
第5期工事は大幅なRAMの増設です。CP/M-68KではRAMは128kBあればCコンパイラ等の開発環境も不自由なく使用できるのですが、せっかくセグメントの無いフラットなメモリ空間が使用できるのにその恩恵に与れないのは悔しいのでもう512kB増設することにしました。
128kBのうちOSが32kB程使用しており、残り96kBをコードで32kBとデータで64kB使用するとすると、8086系でもセグメントを意識せずに使うことができます。せっかくMC68000系を使っているので64kB超の使い方ができるようにしたかったのです。友人の使用していたPC-9801VM2のメインメモリが最大640kB(標準384kB+増設256kB)なので、せめてそのくらいは積みたいという意地もありました。
第4期工事はI/O高速化のためのPIOの追加になります。
第3期工事まででCP/M-68Kが動作するようになりましたが、フロッピーディスクへのアクセスを含め全てのI/Oがシリアルを経由するため遅いという問題がありました。そこでI/O機能を提供しているPC-8001mk2との間により高速な通信路を確保することにしました。
第3期工事はRAMの増設になります。基板にもう空きが無いので基板も追加になっています。
新たな基板になりました。写真左下はSN74LS32Nですね。
まだ256kbitのSRAMは安くなっていなかったのか、韓国製のKM62256AP-10を2つ使って64kBのメモリを構成しています。
写真上のコネクタ(50ピン)は基板間の接続用のもので、当然1枚目の基板にもこの時取り付けています。せっかくカードエッジの付いている基板ですが、それは使わずにコネクタをつけているのは何故でしょう? 思うにカードエッジを使うためにはバックプレーンにあたるものを配線しないといけないけれど、リボンケーブルなら圧着するだけで楽だったからでしょう。
第2期工事はFPU MC68881RC16Aの追加です。
基板の空いたエリアにMC68881RC16Aを追加しました。このデバイスはMC68020用の浮動小数点コプロセッサですが、他のプロセッサにもI/Oデバイスとしてなら接続可能です。バス幅も8,16,32どれでも可能でここでは16bitバスで接続しています。クロックもメインのプロセッサは8MHzでこのFPUは16MHzという変なことをしていますが全く問題ありません。
MC68kボードは少しずつ製作したわけで、今回はその第1期工事(下写真の明るい部分)です。
私の個人的な製作としては珍しくこの部分は回路図を(手書きメモ程度ですが)書いていました。それを発見してからとも思っていたのですがなかなか出てこないので記憶を手繰って書くことにしました。発見したら訂正も含めて紹介しますね。
この時点のスペックは以下になります。