えーNE2000互換ボードについては前回で終わりですが、捜索中にこんなボードも見つけていました。
PCIバスのボード、右上に記されているKWE580が型番と思われます。
このボードだけではありませんが、PCIのボードはワンチップにすべてが入った感じのシンプルな(基板眺めても面白くない)ものが多いですね。
基板のパターン等から想像するにFull-Speedまでのボードかな。
コントローラはVIA製のVT83C572、データシートによると想像通りFull-Speedまで対応のPCI-USBコントローラです。製造が1998年ということからもまだHigh-Speedを規定したUSB 2.0の策定前です。
USBは必要に応じてハブを利用して多数のデバイスを接続できます。ポートを増やす目的は考えにくいので、まだUSB対応のマザーボードが少なかったところのものですね。
上にある発振器は、水晶単体とどちらも使えるようなパターンになっています。部品コスト的にはもちろん水晶単体の方が安いですが、安定に発振するかなどの評価にコストと時間がかかります。評価が済むまで発振器で出荷する時間稼ぎ、評価で問題があった場合の保険、などなど考えたのでしょう。
同じ会社の業務用機と家庭用機の両方にいたことがありますが、前者は数が少ないので部品コストには目を瞑って発振器を、後者では水晶単体を多用していました。数が少ないと評価コストが馬鹿にならないからです。
発振器のピン8(出力)と水晶に右側端子でランド共有していますね。
これはもう使うことは無いですね。というかこれそもそも何のために買ったんだろう。かなり普及するまで個人的にはUSBはあまり使わなかったんですよ。
参考文献・関連図書
VT83C572データシート, VIA Technologies.
関連項目
マザーボードのおまけ
>というかこれそもそも何のために買ったんだろう。
昔、VIAチップセットのUSBがバグで使えないため、マザーボードにUSBカードが付属していたことがありました。
また、FDD端子がなくなった頃はDSP版OSを購入するために、使う予定のない拡張カードを一緒に購入することも。
Re: マザーボードのおまけ
そんなことがあったんですね。ただ残念ながらどちらでもないように思います。
まずVIAチップセットのマザーボード買った記憶がない(少なくともココ始めてから発掘していないはず)ですし、もし買っていてUSBカード付属しているなんて面白いことがあったら何らか記憶に残っているのではないかと思います。
さらに自作PCにWindows入れていた頃はDSP版は買ってなかったです。(最近はWindows用は再生中古PCばかり)
これがNE2000あたりだとNeptune-X的に自作ボード用に転用も想定していたかもしれませんが、PCIバスでそれは無いですし……
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