出土品
自宅から発掘された機器・部品・その他を紹介します。入手の経緯は
- 物心つく前から家にあったもの
- 旬な時期に入手して使っていたもの
- 旬な時期に入手したものの、死蔵していたもの
- 旬を過ぎてから入手したもの
など様ざまです。
特記のない限り廃棄はしていません。
「細部が見たい」「内部を見たい」などありましたら「ご意見・ご要望」に書いていただけると再発掘するかもしれません。ただ整理して保管しているわけではないのでいつになるかはわかりませんし、最悪の場合は偶然出てくるまでそのままになる恐れもあります。
MC68kボードの資料発見 (1枚目)
ずっと探していたMC68kボードの資料をやっと発見しました。これを書いたのは高校生の頃のはずなのでちょっと懐かしいですね。
1枚目はリセット・クロック・バスエラー検知・割り込みとアドレスデコーダの回路図です。
これは第1期工事時点のものです。ゲート等に書かれている丸付き数字は同一パッケージに入っているユニットの番号、赤や緑は配線したときのチェックですね。
左上のリセット回路の不適切なことは以前書きました。この図では修正が入っていますが、現物を修正したのかは不明です。
その下はクロック回路、16MHzを分周して8MHz, 250kHz, 62.5kHzを作り、8MHzはMPUクロックに、250kHzはさらに下の161で13分周してシリアルのクロックにしています。
ディレイライン
これはディレイライン、ディジタル信号を遅延させる素子です。
東光の101RET5008L-2というもので、データシートによると最大で5nsの遅延が得られるようです。
残念ながら型番の命名方法は記載されていませんが、「101」はインピーダンスが10×101Ωであることを、「RET」はシリーズ名、「5008」は遅延時間が500×10-8msを表しているのではないかと思います。「101」のような表し方はコンデンサの容量や抵抗のカラーコードに使われているのと同じ考え方ですね。
こんな5nsなんて短時間のディレイ、何に使おうとしたのでしょう?
ハッピーバード
ハッピーバードって何かわかりますか?
箱に入った状態で出てきた「ハッピーバード」です。
他にも「平和鳥」・「ドリンキングバード」・「水飲み鳥」などの名称で呼ばれています。
これ買ったまま部屋の中で行方不明にしてしまい、もう一つ買って職場のデスクに置いていました。それは倒したか何かの衝撃でヒビを入れてしまったので退職時に捨ててきたのですが、今回最初に買ったほうが出てきました。
せっかくなので取り出して組み立て(軸を通すだけ)てみました。頭部を濡らせば始動します。うまく動かないときは支点の位置を調整します。
∞缶ビール
「∞プチプチ」に続いてジョークグッズの「∞缶ビール」です。
プルタブを持ち上げると「プシュッ」という開ける音と「トクトクトク」という注ぐ音がするだけのものです。
この∞シリーズいろいろと発売されているのですが、音がする(電子回路が入っている)ものしか買っていません。
裏側、下のところには電池(LR44 × 2)を入れます。
チューナーユニット
秋月で買ったと思われるチューナーユニットが出てきました。
ハンダの跡があって明らかに取り外したものとわかります。
今回出てきたのは現物が2つ、紙1枚の資料も一緒に貰ったと思うのですがそちらは未発見です。
いつか弄ろうと思って放ってあったのですが、その機会は永遠に失われてしまいました。これTVのアナログ放送のチューナーなのです。
幸いカバーはハンダ付けされていなかったので開けてみます。
82C51 USART
USBN9602と一緒にこれも出てきました。
東芝のTMP82C51AP-10、8251 USARTのCMOS版です。「-10」はクロックの周期が100ns(10MHz)まで短くできることを示しています。
JAPAN「9644」ECIとあることから、1996年製と思われます。
前に取り上げたMSM82C51A-2のクロックは200ns(5MHz)だったのに対して倍になっていますね。
USBN9602
古いUSBコントローラですね。今ではUSBコントローラ内蔵のマイコンがいくらでもありますが、当時はまだ必要なときに外付けすることも多かったです。マウスに使おうとしたのかもしれません。
National SemiconductorのUSBN9602-28M、Full-Speed対応のデバイス用のコントローラです。半導体(特にIC)の型番の先頭はメーカを表す文字が付くのが多い中、「USBN」と機能名が付くのは珍しいですね。
データシートをざっと読んで特徴を挙げてみます。
PC-286/386 NOTE用のFDDケーブル
昔PC-286NOTE F・PC-386NOTE Aで使っていたFDDケーブルもありました。
右の小さいほうのコネクタが本体側、左の大きいほうがドライブ側です。途中が膨らんでいるのはノイズ対策のコアですね。
固くて取り回しのやりにくいケーブルでした。