思い出・昔話

ブザーとベル

2025-12-01 23:35 — asano

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Twitter(現X)でリレーをブザー代わりにする話を見かけたので昔のブザーとベルについて書いてみようと思います。

ブザーというと電子ブザーばかりになってしまいましたが、私が子供の頃はまだ電磁ブザーが使われていました。

これは電磁石で鉄片を引き寄せ、その動きによって直列に入っているスイッチを切る構造になっています。スイッチが切れると鉄片はバネで元に戻り再度スイッチが入る、という動作を繰り返すことによってビーという音を出します。

エナメル線と身近な材料だけで作ることができるので工作の題材としてよく選ばれました。組み立てキットも売られていましたね。モーターとともに子供向けの電気(電子ではなく)工作の定番の一つでした。

ただ鳴らすだけならそう難しくはなくとも大きな音を出そうとすると結構調整が必要だった記憶……

原理はいいから鳴らしたいだけなら、電源を接続するだけで鳴るモジュールも売られていました。

それでちょっと探してみたら下記リンクのHK-MB015Hというのが記憶にあるモジュールに似ているんですが、これ昔ながらの電磁ブザーがまだ残っているのかなぁ? 今度買ってバラしてみるか。

私の外部記憶装置遍歴

2025-02-22 13:08 — asano

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久々に「私の~遍歴」シリーズをお送りします。

今回は外部記憶装置ということで自宅で使っていたリムーバブルメディアを中心に、その他も要所で触れていきます。

  1. カセットテープ
    PC-8001mk2を使い始めた頃はフロッピーディスクなど無かったのでプログラムの保存は専らカセットテープを使っていました。しかも専用のデータレコーダではなくTC-1100を使っていました。
    ソニーのテープレコーダはリモート端子が一般的なφ2.5mmのジャックではないのでそのままでは使えません。最初は手動で使っていましたが、後にACアダプタとの間でON/OFFする回路を自作して使っていました。

Transputerで思い出したこと

2024-12-28 21:11 — asano
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先日のINMOS IMST805を書いていて思い出したことがあるので今回はそれについて書いてみます。

マイコンボードを作っていたりするといつかCPUそのものを作ってみたいと考えるようになります。

作り方としては74シリーズのような汎用ロジック・Am2900ファミリのようなビットスライス・FPGAなどがあり、さらには現物は諦めてソフトウェアによるエミュレーションなどもあり得ます。

どれを選ぶかはもちろん目的により異なり、アーキテクチャの研究などならFPGAやエミュレーションでしょうし、私のようにいわゆるマイコン登場前の状況の追体験的なものを目指すなら汎用ロジックか使ってもビットスライスまでと思います。

マイコン発達史を知ってしまっていますし、使えるツールも違うのでかなりチート入っていますが……

で当時の私は次のようなものを考えていました。

NM9950の購入日

2024-07-15 23:50 — asano
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前回、10インチ幅の用紙を使っているから1989年頃と書きましたが、それは15インチ幅のプリンタを1990年に購入しているからです。その根拠となるものを少し前に発見していたのを思い出しました。


これ購入したときはまだ学生で、後に割のいいバイト始めてからはEXB-8200のような無茶もしましたが、この時はまだ余裕はなく中古です。

特に機種を決めて買いに行ったのではなく、ちょうど条件(15インチ・トラクタユニット付きなど)に合う出物を見つけて買ったのではなかったかな。そのまま電車で持ち帰ったような……

BASICの拡張法

2024-04-22 17:47 — asano
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以前68000 Tiny BASICの予約語で書いたように独自の命令を追加していました。

でもソースコードもあり自由に変更できたTiny BASICなどだけでなく、マスクROMが使用されソースコードも無い市販パソコンのBASICの命令拡張も良く行われていました。ちょっとした数十バイト程度のものから本格的なものまで当時の雑誌には頻繁に掲載されていたものです。

以下はある程度知っているN-BASIC, N80-BASICを例に書いてみます。

ところでマスクROMのBASICをどうやって拡張するのでしょう?

BASICによっては要所要所でRAM上の特定番地をCALLするようになっていました。そこは起動時にはRET命令が置かれているので、これを用意したルーチンへの分岐命令に書き換えることで動作に介入することができるのです。これを「フック」と読んでいました。

介入したい個所にピンポイントでフックが無い場合は少し手前のフックから目的個所までのROM内の処理を自分のルーチン内で行ない、さらに戻り番地を調整するなどを行ないます。

ピタゴラス数

2024-04-15 23:45 — asano

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ちょっと思い出してきたので今回は原始ピタゴラス数の探索について書こうと思います。

高校生の頃に原始ピタゴラス数の探索をしていたことがありました。ピタゴラス数というのは a2+b2=c2 を満たす自然数の組で、各辺の長さの比がこれになっている三角形は直角三角形になります。(3, 4, 5)などのいくつかは学校でも習いますね。

ある時もっとあるだろうから探してみようと思い立ちました。

40年近く昔のことですからネットで探すなどということはできません。

当然パソコンを使って探すわけですが、当時手元にあって使えたのはPC-8001mk2かFP-1100くらい(FM-7はまだなかったと思う)でした。ある理由(後述)でFP-1100の方が良いのですが、遅かったことやFDDが無かったことなどでPC-8001mk2を使いました。言語も当時使えたのはBASICのみ(平方根を使いたいのでTL/1, GAMEは不向き)でした。

データブックには応用回路がいっぱい

2023-12-16 00:06 — asano

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LM3909のところで触れた『初歩のラジオ』の連載「データブックには応用回路がいっぱい」の一覧を作ってみました。

『初歩のラジオ』は持っていた全号を「夢の図書館」に寄贈したため手元には無いのですが、国立国会図書館のデジタルコレクションにありました。国立国会図書館内公開なので行かないと内容は確認できませんが、目次情報は読めるのでそれをもとにまとめています。

初めて買った雑誌

2023-11-02 14:10 — asano
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またちょっと探し物をしていたところこんなモノが出てきました。


雑誌『模型とラジオ』の1981年11月号、実はこれ初めて自分で買った雑誌だったりします。

以前私の雑誌遍歴にも書いたように『子供の科学』『模型とラジオ』は学校の図書室や地域の図書館で読んでいましたが、遂に自分で買ったのがこの号になります。

これ以前も『太陽』のロボット特集やパズル特集号なども家にありましたがそれは父が買ってくれたものでした。

『模型とラジオ』は結局もう2冊(1982年1月と2月)を買っただけで『初歩のラジオ』に移行し、その頃からいろいろ買いまくるようになります。1983年から数年間は毎月何種類も買っていて、今から考えるとよくお金があったなぁとちょっと不思議。昼食代とか交通費とかケチってつぎ込んでいたような気もします。

私のOS遍歴(実行環境編)

2023-10-24 21:19 — asano
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このシリーズは久しぶりですね。

以前私のOS遍歴では使った操作環境について書きましたが、今回はどんな環境向けのプログラミングをしてきたかについて書いてみたいと思います。今回は組み込みOSも含めています。

  1. N/N80 BASIC 【家】
    自宅のPC-8001mk2です。BASICの他、GAME, TL/1, アセンブリ言語などで書いたものも含みます。

  2. N88 BASIC(86) 【学】
    中学のときマイコン部部室(技術科準備室)にあったPC-9801F2向けです。
    当時書いていた程度のものなら十分な速度で実行できたのでこれはBASICのみでした。

  3. CP/M-80 【家】
    これも自宅のPC-8001mk2、アセンブリ言語がメインで、末期にCを少しといった感じでした。

懐かしいスイッチ

2023-10-16 22:00 — asano
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最近発掘された部品はまだまだあります。ということで今回はプッシュスイッチです。


一つ目はこのプッシュスイッチです。

これ子供の頃に工作によく使ったスイッチですね。以前LX-3400のところでキットで買ったと書きましたが、確かそのキットにはこれが6つ使われていたように思います。

一時期(20年位前かな)秋月でも扱われていたこともありました。当時、昔のものとどこか異なっていたと感じた記憶があるのですが、それがどこだったのかよく憶えていません。

今回出てきたこれはいつ買ったものなのだろう?

さて、これメーカとか型番はどうなっているのだろうかと探したところ......