出土品

自宅から発掘された機器・部品・その他を紹介します。入手の経緯は

  • 物心つく前から家にあったもの
  • 旬な時期に入手して使っていたもの
  • 旬な時期に入手したものの、死蔵していたもの
  • 旬を過ぎてから入手したもの

など様ざまです。

特記のない限り廃棄はしていません。
「細部が見たい」「内部を見たい」などありましたら「ご意見・ご要望」に書いていただけると再発掘するかもしれません。ただ整理して保管しているわけではないのでいつになるかはわかりませんし、最悪の場合は偶然出てくるまでそのままになる恐れもあります。

Motorola MC68681 DUART

2016-11-14 21:29 — asano

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このMotorolaのMC68681 DUART (Dual Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)は数あるシリアル通信用ICの中でもあまり知られていない部類でしょう。

MC68681P
モトローラ製のMC68681Pです。型番が有名なFPU MC68881と似ているので一瞬読み間違いそうになりませんか。

このMC68681は68000バス用ですが、汎用バス向けにしたMC2681, MC2682というものも存在します。

ADBマウス2種類

2016-11-13 20:44 — asano

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一時仕事でMacintosh用のソフトやっていたこともあり家にもPower Macintosh 7100を持っていたのですが、以下で紹介するのはそれで使っていたものではなくジャンク屋で入手したものです。

角マウス
俗に「角マウス」と呼ばれるApple Desktop Bus™ Mouseです。後述する「II」の発売後もこちらの方が使いやすいとして使い続ける人もいましたね。

そういえば何年か前にこれそっくりなマウスを作ったショップがありました。さすがにもうADB接続で使う人はいないだろうということでワイヤレスになったようですが。

日本計算機 BUSICOM 162 (分解編 その2)

2016-11-11 23:05 — asano

予告したとおり今回から内部の基板を見ていきます。

1枚目 表面
1枚目 裏面
前側から1枚目・2枚目…と番号が振られているようですね。これは最も手前側の1枚目です。

左上に銅箔パターンで「1」と入っているのが基板の番号のよう、続く基板にも順に「2」「3」…と入っていました。上端の左右にあるハトメは基板を抜くためのものだと思います。結構固くてここを抉らないと抜けませんでした。

パターンは手書き感満載のうねうねとしたものです。よく見るとカードエッジ部のメッキが上のほうにハミ出していますね。

日本計算機 BUSICOM 162 (分解編 その1)

2016-11-10 20:29 — asano

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今回からはBUSICOM 162の内部を見ていくことにします。

底面
前回、底には何も無いと思って写真も取らなかったのですが、いざ分解しようと裏返したらいろいろあったので写真を載せておきます。

「OVER CURRENT PROTECTOR」は字の通り過電流保護ですね、今どきは交換不能のヒューズで済ませるところですが、手動復帰型のを使っています。頻繁に作動してしまうからなのか、高価な装置なので買い換えられないからなのか。
「VOLTAGE SELECTOR」は内部にスライドスイッチでもあるのでしょうか。±10%ということは国による電圧の違いではなく、電灯線の電圧降下などの補償用ですね。そういえば昔、電源トランスを買うと1次側にも90V,100V,110Vなんてタップがあったのを思い出しました。

下側のところは開けられそうなのでカバーを外してみましょう。

ハーフサイズのフィルムカメラ

2016-11-09 18:52 — asano

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オリンパス製のPen EESというハーフサイズのフィルムカメラが出てきました。

Pen EES
ハーフサイズというのはフィルムの1コマを2分割して撮影するカメラで、画角は通常たて長となり、36枚撮りのフィルムで72枚撮影できます。フィルムと現像が安くつくというメリットがありますが、プリントやスキャンは店によって対応していない場合がある等注意が必要です。

このカメラは小学生のころに父から貰ったものですが、フィルムや現像代が勿体無くてあまり使った記憶がありません。フィルム何本かは撮ったはずなのですが、たしかケチって白黒フィルムを使って現像時にはベタ焼きしてもらって、まともなコマのみ後からプリントしてもらうというスタイルでしたね。
ちなみに「ベタ焼き」というのはフィルムを原寸で細長い印画紙にプリントするもので、インデックスみたいなものです。

日本計算機 BUSICOM 162 (外観編)

2016-11-08 23:56 — asano

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日本計算機(後のビジコン)の電卓 Busicom 162 をやっと引っ張り出すことができました。

Busicom 162
Busicomといえば1966年発売のBusicom 161が有名ですが、これはその後継機で1967年発売らしいです。

発売元の日本計算機は後にビジコン(株)に社名変更されるわけですが、それと同じ頃にあのインテル社とあるデバイスを共同で開発します。それが世界初のマイクロプロセッサとなった4004です。
この時ビジコン側から開発に参加した嶋正利氏はその後インテルに転じて8080を開発し、さらにZilogでZ80の設計にも携わります。

デスクトップPC内蔵用 PCカードアダプタ

2016-11-07 17:18 — asano

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これはデスクトップPCでPCカードを扱うためのアダプタです。

PCカードアダプタ
これが全体、見てわかるように3.5インチのドライブベイに入れるようになっています。

当時この手のアダプタはいくつかありましたが、その多くは拡張スロットに専用カードを挿す形式のものでした。PCカードの信号は基本的にCPUバスなので、拡張スロットから取り出すというのは理に適っています。
しかしデスクトップPCでPCカードを使用する目的は多くの場合はフラッシュメモリやHDDなどのストレージ系カードです。I/O系はPCカードを使用するよりISAなりPCIのスロットを使用するほうが安価で性能もよく選択肢も多いですから。そこでこのアダプタはストレージ系カード専用と割り切ることでインターフェイスにSCSIを使っているのです。何か他の用途でSCSIを使用していればそのバスに追加できますし、必要に応じて外付けにもできます。

1k SRAM

2016-11-06 18:08 — asano

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今回は1kbit SRAMという、今では冗談のような容量のSRAMです。この中には私が初めて購入したRAMも含まれています。

TC5501P
これは東芝製のTC5501P、256×4bitのSRAMです。データシートを探してアクセスタイムを調べたところ450nsで、TC5501P-1にいたっては650nsとのこと、容量だけでなくアクセスタイムも今から思うと冗談みたいな数値です。

ちなみに私が初めて買ったRAM(ROMはさらに後なので、初めて買ったメモリICでもあります)です。秋葉原の東京ラジオデパートの3階のリバーランド電子(今はもうありません)で2102(1k×1bitのSRAM)と一緒に買ったと思うのですが、まだマイコンを作り始める前のことで1つだけ買ってお店の人に不思議がられた(マイコン用なら普通は少なくとも8ビット構成にできる個数が必要)ものです。